自由と責任 2009 4 12

書名 世界経済のカラクリ
著者 村尾 英俊  学研新書

 この本は、世界経済や日本経済を、様々な角度から論じている本で、
しかも、新書でコンパクトにまとめられており、値段も720円と、
経済や金融の入門書としては最適だと思います。
 さて、この本の論点は多いのですが、
私が関心を持った点を引用しましょう。
(以下、引用)
 「市場の自由」をめぐる、
「自由」の履き違いが危機(金融危機)を増幅させた結果となりました。
 日本で「Freedom,liberty」という言葉を、最初に福沢諭吉が、
「自由」ではなく「勝手気まま」と訳したことは有名な話です。
 まさに「自由」という美名のもとに、
その意味を履き違えて「勝手気まま」にふるまったのが、
アメリカの金融機関、事業会社、そして政府だったと言えるでしょう。
(以上、引用)

自由と責任 2008 10 18
 自由は素晴らしい。
しかし、悪魔も自由の素晴らしさを説く。
 彼らは、こう主張する。
「あなた方は自由である。
何をやっても自由である。
あなた方は自由に行動する権利がある。
この自由を妨害するものは許されない」
これを聞いて、小悪魔たちは大喜びをする。
 何が間違っているか?
ここには、巧妙な「騙しのテクニック」があります。
 そもそも、責任のない自由はありません。
しかし、悪魔は、自由から責任の部分を切り取って、
「自由は素晴らしい」と説くのです。
 同じ自由でも、
悪魔が説く「自由」と、天使が説く「自由」を混同してはいけない。
 しかし、認識力が低いと、この区別がつかないのです。
こう書くと、「そんなに難しいことではない」と思うかもしれません。
 はたして、そうでしょうか。
ビジネスの現場で、政治の現場で、あなたは認識力を発揮できるでしょうか。
















































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